タイには、日本では出会えない珍しい野鳥がたくさんいます。私は日本にいる時から野鳥観察が好きで、よく野鳥を見に山に出かけていました。今回は、タイの街中でよく見かける身近な野鳥を紹介します。
タイでの野鳥観察について
タイは大陸で陸続きになっているため、タイの中部から南部はインド半島と似た野鳥分布があり、北部ではチベット高原に近く山地性の野鳥が見られます。
日本にいる時よりも鳥との距離が近く、街中でもいろいろな野鳥を観察することができます。今回は私がタイに来てから撮影した、街中の身近な野鳥を紹介していきます。
住んでいるのがシラチャなので、シラチャにいてもバンコクにいない野鳥もいるかもしれません。
インドハッカ Acridotheres tristis
英名:Common Myna

街中のいたるところで見かける、スズメと同じくらい身近な鳥。警戒心はほとんどなく、公園などでもエサをもらおうと近寄ってくる鳥も(餌付けはだめです)。雑食性でなんでも食べ、よくツガイで行動を共にする。体長は約25㎝。
■頭部は黒く、身体は少し茶色、翼の先に白斑
■足も黄色い
ジャワハッカ Acridotheres javanicus
英名:White-vented Myna

インドハッカほど見かけることは少ないが、街中でたまに目にする。インドハッカと似ているけど、ジャワハッカは全体的に黒い身体で、ちょっと細身です。こちらもよくツガイでいるところを目にする。体長は約23㎝。
■くちばしは黄色く、額に冠羽が飛び出している。
■翼の先に白斑
シキチョウ Copsychus saularis
英名:Oriental Magpie Robin

ヒタキ類らしい美しい鳴き声が特徴で、高いところにとまりさえずっている。街中や都市公園でもよく見かける。体長は約19㎝。
■尾が長い
■くちばしや足も黒
シマキンパラ Lonchura punctulata
英名:Scaly-breasted Munia

体長10㎝ほどのとても小さい鳥。アミハラとも呼ばれる。公園の草むらなどによくいる。この写真はたぶんツガイで頭部の毛の色も違う。しかしオスメスで特徴に違いがある旨の記載はどこにもないからよくわからない。

この写真は草むらで草の芽をつまんでいるところ。よく群れで行動して、身体を寄せ合っている姿がかわいい。あまり人への警戒心もなく、近くで観察できる。
■赤褐色の目
■大きめのくちばし
オニカッコウ Eudynamys scolopaceus
英名:Asian koel

乾季になると「ホワヨ ホワヨ」とよく通る声で鳴いているあの鳥。声はすれども姿はなかなか見つけられない。オスとメスで見た目が異なる。メスはまだ見かけたことがない。体長は40~45㎝と大きい。
■オスメスともに目が赤い
■オスのくちばしは灰色
ミミジロヒヨドリ Pycnonotus conradi
英名:Streaked-eared Bulbul

都市公園や街中でよく目にするヒヨドリ。最初見かけた時はあまりに特徴がなく、識別するのが大変だった。体長は約18㎝。
■全体的に茶色い
コシジロヒヨドリ Pycnonotus aurigaster
英名:Sooty-headed bulbul

こちらも街中でよく目にするヒヨドリの仲間。群れで行動し、あちらこちらにちょこちょこと動き回っている。お尻のオレンジ色が目印。体長は約20㎝。
■頭部は黒い
メグロヒヨドリ Pycnonotus goiavier
英名:Yellow-vented Bulbul

こちらも街中でよく目にするヒヨドリの仲間。私は上記の2種のヒヨドリより、こちらのメグロヒヨドリを一番街中で見る気がする。名前の通り目の周りが黒い。
■お尻に黄色
クビワムクドリ Gracupica nigricollis
英名:Black-collared starling

公園や耕作地の地面に降りてエサを探しているのをよく見る。名前の通り、首周りに大きな黒い模様がある。バンコクだとよく見るんだけど、シラチャだと見たことがない。体長は約26‐30cmで鳩より少し小さいくらい。
■目の周りが黄色い
街中を歩くだけでも、いろんな種類の鳥と出会えるので、ちょっと注意深く観察してみるといろんな発見があるかもしれません。
タイの郊外の自然の中で見つけた野鳥もまとめてみました。
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