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【タイ語検定4級】独学一発合格までの道のり

タイに住み始めてから1年半。そろそろタイ語検定にトライしたいと思い、2023年6月にタイ語検定4級を受験しました。受験までの学習スケジュール使用したテキスト試験当日の雰囲気時間配分などについてめちゃめちゃ詳しく記載します。(長文です)

タイ語検定とは

実用タイ語検定試験は、日本人がタイ語を習得した度合いを測る唯一の検定試験です。試験は春季と秋季の2回で5級~1級まであり、4級からはタイ文字で出題されます。

 

4級の評価基準
初級レベルの文法知識と語彙をタイ文字で習得し、それらを用いて表現できること。ゆっくりであれば10単語程度までの簡単な文章の聴解と発音ができる。簡単な会話が可能なレベル。

私は5級は受験せずに、最初から4級を受験しました。何せ受験料がまあまあ高い。4級の受験料は2400バーツ。日本円に換算すると1万円弱なのでそうそう気軽には受けられない。

検定受験前の私のタイ語レベル

会話レベルは、お店の店員さんとかドライバーさんとかに「最低限自分の要求を相手に伝える」。これがこれだけ欲しいとか、ここに何時に来てほしいとか。そんな感じ。

あとは「自分のことを説明する」。何歳でいつからタイに来て何が好きかとかそんな感じ。くらいの会話レベルです。タイ人と日常会話をするとか、長い会話を聞き取るとかは難しいです。

私はタイに来る前からオンラインでタイ語レッスンを受講していました。タイに来る前に30時間、タイに来てからは受験前までで40時間。合わせて70時間。レッスン内容はすべて会話で、タイ文字には全く触れませんでした。

タイ文字はしていないものの、単語は耳で聞いて覚えているので、文字を始めてからも文字が読めれば意味を理解できるものが多かったです。

私はレッスンで使っていたテキスト。最初は左のオレンジのものを、その後は右側を使用しました。初歩の初歩であればオレンジのがおススメ。右側はタイ文字の記載はないものの、4級で使う文法や単語がかなりカバーされている感じでした。

タイ文字に関しては、自分で別のテキストを読んで独学で勉強しました。タイ文字を始めたのは受験の半年前くらいかな。

使用した教材

マリンのタイ語生活〈1〉

まずはタイ文字を覚えるための入門書。皆がおススメしていますが、やはりこれがわかりやすくて読みやすい。

まずはこのテキストを2周しました。

私個人の意見ですが、テキストの3分の1くらいを占める声調の読み分け。これは4級では飛ばしていいと思っています。4級の出題で声調を読み分ける問題は1問出るか出ないか。理解にも時間がかかるので私は思い切って飛ばしました。

過去問

続いては過去問。問題の傾向を見るためにも、これは最低限しておく必要があります。私は2冊買って、合計4回分の過去問をしました。しかしこの過去問には解答が載っているだけで、解説はないので自分で調べるしかないのです。

バンコクの紀伊国屋で過去問いくつか販売しています。過去問だけ載っているにしては高いんだけどね~。。その他タイ語関係のテキスト充実しています。

選択問題・並べ替え問題集

あと、これが一番良かった。これをやっていたから合格したと言っても過言ではない。選択問題と並べ替え問題がそれぞれ100問以上掲載されています。4級に頻出する単語がたくさん出てくるので、穴埋めや並べ替え以外にも役立ちます。

この2冊はkindle unlimitedに入っていると読めました。私はkindle unlimitedのキャンペーン時に入会してお得に読むことができました。

こんなかんじで1問1ページで書いてあるからスマホやiPadでスキマ時間にサクサクッと学習できちゃうのがいい。これもそれぞれ2周くらいしたかな。

その他タイ語検定協会がおススメしている学習に適したテキスト一覧が⇣のリンクにまとまっています。

受験日までの学習スケジュール

私はもともとタイ語レッスンでのインプットがあるので、受験前にそこまで猛勉強したという感じではないです。スケジュール感はざっと⇣こんな感じ。

  • 受験半年前 マリンのタイ語本をなんとなく見始める
  • 受験2カ月前 過去問を見て出題の傾向を知る
  • 受験1か月前 4級に出そうな単語を覚え始める
  • 受験1週間前 過去問を時間を計って解く、テキストをやり倒す

受験半年前

マリンのタイ語本をなんとなく見始めました。それまではタイ文字には全く触れてこなかったです。まずはタイ文字がどんなもんかな~て触れる程度。このときは1日に15分くらいタイ文字を学習していました。

ざっと1周読んだら、さらにインプットするために2周目に行ったんだけど、前述したように声調の部分は思い切って飛ばしました。

受験2カ月前

そろそろ受験するかどうするか決める時期。まずは過去問を見て出題の傾向を探ります。最初過去問を見た時は、さっっっぱり読めず翻訳機能を使って、ものすごくゆっくり進めました。この時も勉強時間は1日15分くらいかな。

受験1か月前

出願も完了し、1カ月前になってさすがに本腰を入れなければと思い、4級に出てきそうな単語をノートに書き始めました。書いた方が勉強してる感あるし。

私はもともとあったよくわからない単語帳を使ってたんだけど、本当はタイ語検定協会が出してる単語集とか使った方がいいかも。

本腰入れなければとか言いながらこの頃もほとんど勉強していませんでした。1日15分~30分くらい。

受験1週間前

いよいよまずいと思って、このころに過去問を追加で1冊買い足し、kindle unlimited入会して「選択問題・並べ替え問題集」を購入しました。過去問を通してやってみて時間配分を確認したり、月・曜日・色などのタイ文字をインプットしたり。

予定はあまり入れずに家で勉強勉強。1日1時間~2時間くらいかな。

 

受験当日の雰囲気と時間配分

受験当日の朝、余裕ぶっておしゃれカフェで朝食食べました。なかなかバンコクくる機会ないんだもんね。

開始20分前くらいに会場に着いたんだけど、もうほとんどの人が席に着いていました。バンコク会場は300人くらいいたかな。

試験内容に関して、全体を通すと時間的にかなり余裕があります。TOEICみたいに猛スピードで解かないといけないという感じではない。しかしテンポは大事だと思いました。わからない問題はパスして、後でじっくり見返すとわかる問題がたくさんありました。

隣の人と近いから、周りがどんどん紙をめくっていくのが焦るんですよね。時間はたくさんあるので周りには惑わされず自分のペースでする。

リスニングのポイント

私が受験した2023年春季のリスニングは、過去問より難しかったと思います。1個前の設問を迷っていたら、次の質問を聞き逃すという初歩的なミスを数回してしまいました。なので、次の質問が始まったら前のは一旦置いておいて1個1個の質問に集中。

リスニングの問題が最後まで流れた時点で試験全体が終了します。なのでそれまでに設問が全て埋めておく必要があります。

最も難解な長文問題

4級の記述問題には、単語、穴埋め、並べ替えなど様々な問題がありますが、もっとも難解なのが最後に出題される長文問題。ここに書いてある文章が、もう本当に全くわからない!過去問したときに、これは大丈夫か?と心配になりました。

あまり信頼しすぎないで欲しいのですが、長文問題の解答のコツを自分なりに見つけ出しました。

まず長文を読もうと少し努力して「う~んさっぱりわからん!」となったら、まずは問題と選択肢を見ます。で、そこに書かれている単語や文章が同じように書かれている箇所を長文の中から探し出します。意味は分からなくてもとにかく同じ羅列のタイ文字を探し出すのです。

ここでのポイントはほとんどの場合、問題1の内容は長文の最初の方にあり、問題5は最後の方にあります。多少順番は前後しますが、問題5が長文の最初の方にあることがあまりないと思います。

もう一つポイントは、4級にはあまりひねったような引っかけ問題はないということ。なので、選択肢に書いてある内容がそのまま長文に載っていることが多いです。

そして大体同じような箇所が長文にあるので、符合した部分を見つけたらその選択肢を選んでいます。

2023年春季の長文は、おそらくワンクルーという生徒が先生に感謝の気持ちや敬意を示す日について書かれた内容だったらしい(あとでTwitterで見て知った)のですが、試験当日は「先生」という単語は見つけられたものの、ワンクルー自体を知らないので内容はさっっっぱりわからずでしたが読解力は「80点」でした。

あとちなみに2023年春季の問題にはこの中で間違っている内容はどれ?というのがありました。これは間違いの「ผิด」が読み取れないとわからない。

※※これは長文問題がさっぱりわからなかった時の最終手段です。まず長文が読めるように勉強した方が今後のためになります。

まとめ

以上、長々と語ってしまいましたが私個人の受験までの感想やポイントを紹介しました。人それぞれ適したやり方があると思うので、勉強していきながら自分の方法を見つけ出してください。

タイ文字を読めるようになるのは、世界が違って見えてとても面白いです。私はもともと今年は4級を受験すること自体が目標で、合格できるとまでは思っていなかったので、結構達成感がありました。

次は1年後くらいに3級を受験したいな~と思っています。すごく難しいらしいんだけど。

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